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更新日:2020年12月9日

「新型コロナウイルス感染症の拡大防止にかかるマイカー等通勤の緩和」について対市団体交渉

市側:新型コロナウイルス感染症の急速な感染拡大を踏まえ、マイカー等通勤の緩和を提案

 市労連は、「新型コロナウイルス感染症の拡大防止にかかるマイカー等通勤の緩和」について、12月9日(水)午後4時30分から団体交渉を行った。

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止にかかるマイカー等通勤の緩和については、6月の団体交渉において、緊急事態宣言の解除に伴い6月末で一旦終了する事を確認した。しかし、市側から、大阪府全域において、新型コロナウイルス感染症の急速な感染拡大に伴い、大阪府における警戒レベルが、レッドステージに移行した事を踏まえ、多くの人が公共交通機関に集中することを避けることにより感染拡大を防止するため、現在、公共交通機関を利用している全職員に対して、マイカー等通勤(自動車、自動二輪車及び原動機付自転車)による通勤を可能とする考えが示された。

 市労連は、この間の交渉・協議において、職員が不安を抱えることなく、安心して業務に従事できる対応を求めてきており、今回の提案については、現場周知など早急な対応が必要であることから、一定の判断を行うこととした。

 しかしながら、感染拡大の防止は、レッドステージの期間のみを対象とするのではなく、少しでも感染拡大を防止する観点から継続的な取り扱いを求め、レッドステージ後の取り扱いについて、引き続きの協議を行うことを確認した。

 また、新型コロナウイルス感染症にかかる課題については、市民の安全を守り感染拡大の防止をはかる観点からも、引き続き誠実に交渉・協議を行うことを要請し団体交渉を終了した。

 市側との協議内容の概要については、次のとおり。

※ ※ ※

市労連  マイカー等通勤の緩和については、前回は緊急事態宣言の期間での取り扱いとなった。今回も、レッドステージの期間だけの措置としているが、こうした取り扱いではなく、感染を防ぐ体制を継続することが重要であり、その観点からも一定の期間、取り扱うようなことは考えていないのか。

大阪市  本市においては、基本的にマイカー等通勤については、真にやむを得ない理由がある場合のみ認めており、定時性・安全性の観点から特例的な対応であり、原則として限定する必要があると考えている。前回は、緊急事態宣言での対応であり、今回は、大阪府でのレッドステージ移行への対応として、限定的、特例的な取り扱いとして考えている。

市労連  今後において、レッドステージが解除されて以降、新たな問題等が発生した場合については、再度の導入は考えているのか。

大阪市  今後、どの様な事態が起こるのか予測は出来ないが、これまでと同様の状況になれば再度の導入は必要と考えている。

市労連  マイカー等通勤の緩和について、導入と終了を繰り返せば、各職場で混乱を生じさせることが考えられる。また、感染者が増加したことにより、レッドステージへ移行するものであり、感染拡大を防止しレッドステージに移行させないためにも、一定の期間、この制度を活用することが重要と考えている。さらに、時差通勤やテレワークの導入が困難な職場で働く職員においては、常日頃から感染のリスクに不安を抱きながら通勤を行っている。少しでも安心して通勤ができるよう、継続的な対応を行えないか。

大阪市  先ほど回答した内容と同様となるが、レッドステージに移行したことからマイカー等通勤緩和の提案に至っている。大阪府で自粛期間を12月15日までと設定しているが、周知期間等の問題もあり、マイカー等通勤の緩和については年内を目途に設定している。1月以降もレッドステージが継続していれば継続してマイカー等通勤の緩和を行うが、あまりにも長期化することが見込まれる場合は今後の対応を改めて検討していきたいと考えている。しかしながら、現時点で恒久的・恒常的に緩和を行うことは考えていない。

市労連  大阪市で新型コロナウイルス感染症に対する対策会議が行われているが、その中で、大阪市の職員について、今回の様な対応における指標となるものは存在するのか、それとも、人事室として状況を見て判断をしているのか。

大阪市  基本的に、対策会議での判断ではなく、大阪市の状況等を勘案し、人事室において検討を行い、市長と相談の上で決定している。

市労連  実施期間が12月31日までとなっているが、年末年始を控えていることから、1月中旬まで期間を延ばすことで、各職場での手続がスムーズに行えると考えるが、ある程度の幅を持った対応は出来ないのか。

大阪市  今回は、大阪府のレッドステージに限った対応であり、レッドステージが1月以降も継続していれば、その期間の新たな手続きは不要である。

市労連  大阪市のマイカー等通勤に対する基本的なスタンスは理解するが、レッドステージ以前から、感染が拡大し、職場においても数名の職員が罹患する事態となっている。時差通勤やテレワークが行えない職場については、不安を抱えながらも日々の業務を行っている。使用者として、コロナ禍の異例な状況を踏まえて主体的に判断するべきではないか。

大阪市  今回は、レッドステージに限った特例的な対応として提案している。レッドステージの解消が見通せない状況ではあるが、長期的な状況になれば、改めて検討の上、協議を行う考えである。

市労連  今回の提案内容については、一定の判断は行うが、防止対策として、レッドステージが解消されて以降の取り扱いついては、引き続き協議を行う必要があると考える。

大阪市  レッドステージ解消後の取り扱いについては、今後の状況を踏まえ、引き続き、協議を行う考えである。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止にかかるマイカー等通勤の緩和について

 マイカー等通勤については、定時性、安全性の観点から公共交通機関での通勤を原則とし、特別な事情等による真にやむを得ない理由が認められるマイカー通勤(自動車、自動二輪車及び原動機付自転車により自宅から勤務地までの間を往復することをいう。)に限り、届出に基づき認定を行ってきたところである。

 しかしながら、大阪府全域において、新型コロナウイルス感染症の急速な感染拡大に伴い、大阪府における警戒レベルもレッドステージ(非常事態)に移行した。この状況に鑑み、多くの人が公共交通機関に集中することを避けることができるよう、感染の拡大を防止するためにも、次のとおり、マイカー等通勤を緩和することとする。

1 対象者

 公共交通機関を利用して通勤している全職員

2 実施期間

 令和2年12月31日まで
ただし、令和3年1月1日以降もレッドステージ(非常事態)が続く場合、レッドステージ(非常事態)期間終了日まで

3 手続き方法

 「新型コロナウイルス感染症の拡大防止にかかるマイカー等通勤届」を各所属人事担当へ提出

4 その他

  • 自転車、徒歩での通勤も可能とする
  • 駐車(駐輪)にあたっては、届出をした上、駐車場等を自ら確保し、適正な駐車(駐輪)を行うこと

 

 

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