更新日:2010年5月27日
大都市協が労務担当会議に申し入れ
大都市労連連絡協議会(大都市協)は5月27日(木)、神戸市で書記長会議を開催し、今年度の夏期一時金などについて協議を行った。その後、大都市人事主管者(労務担当課長)会議に対し、以下の申し入れを行った。
2010年5月27日
大都市人事主管者会議
労務担当課長会議 様
大都市労連連絡協議会
申し入れ書
日頃から、大都市職員の賃金・労働条件の改善に尽力されている貴職に対して、敬意を表します。
さて、10春闘は、長引く不況とデフレを背景に先行きが不透明な経済情勢の下で、定期昇給見直しが議論されるなど、極めて困難な状況となりました。大手企業中心に定昇実施は確保されましたが、一時金の回答や中小企業では厳しい状況が続いています。昨年は、政治的圧力を背景に、極めて不当な夏季一時金の支給凍結という暴挙を地方にも押し付ける事態となり、もはや勧告制度が実質的に崩壊していることは明らかです。
大都市に働く職員は、困難な住宅事情などをはじめとして、勤務条件・生活実態は年々厳しさが増しています。加えて、言われのないバッシングに晒されるなど、職員の働く意欲は著しく低下しています。しかし、このような厳しい状況においても職員は、日夜、公共サービスの最前線で責任を持って業務に従事しています。
こうした中で、夏季一時金に対する組合員の期待はきわめて切実なものとなっています。
貴職におかれましては、職員のおかれている実態を直視し、不安なく公務に専念できるよう、職員の生活防衛と改善のために、下記の要求について真摯に受け止め、誠意ある回答をすることを要請いたします。
記
1.夏季一時金として、2.5月分以上を支給すること。
なお、支給にあたっては、期末手当一本とすること。
以上
大都市人事主管者会議 ただ今、大都市労連連絡協議会の皆様から申入れをお受けしたので、慣例に従い、本日の会議の当番都市である神戸市から代表してお答えする。
皆様もご承知のとおり、地方自治体を取り巻く情勢は非常に厳しいものがあり、とりわけ私ども地方公務員の給与等の勤務条件について、引き続き各方面から強い関心を集めているところである。
こうした情勢の中で、平成22年度の夏季一時金について申入れをいただいたところであるが、これについては、各都市それぞれに事情もあるので、本日の会議で十分に協議した上で、今後、諸情勢を踏まえながら、各都市ごとに対処してまいりたいと考えている。
大都市労連連絡協議会におかれては、ただ今、申し上げた状況について、十分御理解いただくようお願い申し上げる。
以上