本文へジャンプしますcorner大阪市労働組合連合会
更新履歴主張・見解政策提言市労連とはごあいさつ市労連のはじまり組織体制お問い合わせ先用語集リンク集HOME
HOME市労連の活動 > 記事

更新日:2008年5月22日

市労連委員長杯争奪第十四期名人戦

将棋名人山本さん(市従)12連覇をはたす!
囲碁名人野田さん(市従)防衛!

第14期将棋名人 山本さん(市従)

第14期囲碁名人 野田さん(市従)

 「第十四期市労連委員長杯争奪」の挑戦者を決めるにあたり、昨年12月1日(土)に市労連文化祭・第37回将棋・囲碁大会を参加者44人のもと開催してきました。将棋の部からはA級優勝者の河西雅之さん(大交)が、囲碁の部からはA級優勝者の本郷義幸さん(水労)がそれぞれ決定され、第十三期将棋名人の山本伸一郎さん(市従)及び第十三期囲碁名人の野田純雄さん(市従)と、2008年4月26日(土)研修センターにて対局が行われました。

 対局に先立ち、三戸文化祭実行委員長(水労委員長)のあいさつで開会式が行われ、立会人からルール説明がありました。なお、将棋の立会人には、辻本 晃さん(大交)、石田清さん(市職)、黒川利一さん(大交)が、また、囲碁では梶本雄史さん(市従)、福村務さん(市職)、金澤久夫さん(水労)のもと行われました。

 それぞれ緊迫した熱戦の末、将棋では山本伸一郎さん(市従)囲碁では野田純雄さん(市従)がそれぞれ防衛をはたし、第十四期名人に輝きました。

 対局終了後、表彰式が行われ、三戸文化祭実行委員長(水労委員長)から各名人に市労連委員長杯及び記念品が贈られ、また、惜しくも敗れた河西雅之さん(大交)、本郷義幸さん(水労)に敢闘賞が贈られました。

将  棋  第十四期名人戦

  • (先)名 人 山本伸一郎
  • (後)挑戦者 河西 雅之

審判団 辻本  晃・石田 清一・黒川 利一

(クリックすると画像が拡大します)

将棋

(クリックすると画像が拡大します)

観戦記:石田 清

 名人の7六歩に対して、後手河西氏8四歩。3手目は6八銀で矢倉模様。互いに手の内を知った間柄、指し手は速い。棋譜担当の辻本氏(第十三期挑戦者)もついて行くのが精一杯の様子。あっという間に24手が進み(第1図)、先手3五歩に後手初めて小考し同歩。これから互いに銀を繰り出す。先手銀は2筋を窺う攻撃布陣。互いの囲いが未完成のまま中盤に入り、名人3五歩の合わせ歩から銀交換に成功する。一方、後手は銀の立ち遅れが気がかり。その後、決戦に備え互いに金を引締めて囲いを完成させる。形勢判断は後手の作戦負けか。

 後手は銀の活用をはかるべき6四銀に対し、先手は攻め手を求めて小考のうえ4五歩の仕掛け。ここで、後手は初めての反撃・4六角、飛車取りだ。名人しばし小考から中考。中盤の難所。持ち時間に差がなくなる。次の一手は角には角、そして桂馬の活用をはかる3七角。角交換後、後手の再度の4六角に手抜きし先手は4四歩。結局桂馬と金の交換で先手駒得する。後手もタイミングのよい8六歩のつき捨てから、遊び銀を自陣に引き寄せながら飛車取りで盛り返す。3四飛車に1九馬と駒損を回復しつつ飛車の捕獲を狙う。その間に名人は飛車銀の両取りの7一角から5三角成りで銀を入手し、3三歩の焦点の歩から3五歩の合わせ歩と寄せをめざす。後手も受けてもきりがないので攻防の4九飛車から9五桂と詰めろで迫る。果たして後手玉は詰むか。名人は際どく詰まないことを読み切り、自陣に手を戻す5七金寄で詰めろを解消し態勢が決した。河西氏、王手王手と指し無念の投了。(投了図)

 感想戦は終盤を中心に行われ、87手目、4四桂では4一銀が最善手と名人の感想があったが、銀を相手に渡せば自玉がトン死することが判り名人冷や汗。河西氏が密かに狙っていた唯一の勝ち筋でもあった。感想戦の終わり頃に、辻本氏からなぜ先手は序盤に3六銀と好形に組めたのかと素朴な一言で、感想戦は序盤に戻り、先手3六歩に追従した後手7四歩(第1図)が疑問で、先に4三金なら作戦負けにならずとのことであった。

 指しなれた戦形の序盤の飛ばしすぎに注意。序盤の一手の手順前後が勝負の分かれ道。

 山本名人、防衛おめでとうございます。河西氏いつもの力を出し切れず残念なるも捲土重来を期待しています。

囲  碁  第十四期名人戦

● 本郷 義幸(水労)
○ 野田 純雄(市従)

条 件 互先(1-190)
結 果 白番 中押し勝ち 黒のアゲハマ6目 白のアゲハマ3目
審判団 梶本 雄史・福村 務・金澤 久夫

第1譜

観戦記:梶本 雄史

 黒5とシマリ平行型布石から、白番名人が白6の割り打ちと比較的ゆっくりした展開で進む、黒23のカカリに白24と挟むも、黒25と三三に入り、黒31のシマリと堅実な姿勢が見える。

 ここで、白32の切りとにわかに緊張が漂い戦いが始まる。

 黒59まで一段落するが、検討では、黒35で36からアテて白35黒38白45に、黒イとスベリを決めれば黒が打ちやすいとの意見が多かった。白60から黒模様に踏み込み中央へと競り合が続き、黒71から白74と切り違い黒75と一方を伸び、白78に黒79と白を抱えたが、黒口からアテて出る方が、後の戦いに有利で運べたのでは、と意見が一致した。

第2譜

 

 ここまで勝敗の優越はわからないが、結果的に105のコウから白番、野田さんが主導権を握り、黒79と白を抱えた右辺から中央、黒の大石を取り白の優勢になった。挑戦者本郷さんの黒番で始まった戦いは190手、白番野田さんの中押し勝ちに終わり、本郷さんの健闘と野田さんの後半の力強さが目立った対局だった。

以上

 

copyright 2005- 大阪市労働組合連合会