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2012年7月25日

「給与制度改革」問題にかかる第3回対市団体交渉

「給与制度改革」問題にかかる第3回団体交渉
議事録

市側 去る5月23日に「給与制度改革」についての提案を行って以降、これまで交渉を重ねてきたが、「技能職員の給与水準の見直し」については、7月11日の小委員会交渉において修正の提案を行った。

 13日の小委員会交渉では、本市の提案内容を持ち帰り、市労連としての対応を協議されるとの事であったと考えている。

 本市としては、この間の交渉での皆様からのご意見などに誠実に対応し、真摯に議論を尽くしてきたものと考えているので本日はよろしくお願いする。

組合 市労連としては、この間の交渉でも再三申し上げてきたように、現業職員は、この間、現業管理体制の充実とともに現業職場活性化運動を進めてきており、現業職自らが業務の企画・立案を行い、市政の発展と市民サービスの向上のために、責任と誇りを持って現場第一線で市民ニーズを受け止めて対応するなど、現場をマネジメントしてきたと自負している。

 この間の交渉で、現業管理体制が果たしてきた役割と任務について市側の認識も示されてきたところであり、引き続き、市労連内の連携を密に市民サービスの向上をめざしたいと考える。

 また、現在の給料表は、労使合意に基づき確認してきたものであり、加えて現行の主任制度要綱も労使確認してきており、職務給の原則の下、その役職に応じた給与制度であると認識している。今回の給与水準見直しによって、組合員の生活や仕事に対するモチベーションの低下を招くことへの懸念など、組合員に与える影響は計り知れないと考えるが、市側はどのように受け止めているのか明らかにしていただきたい。

市側  今回の給与水準見直しについてであるが、先日、市会で議決いただいた大阪市職員基本条例において、職務給の原則や情勢適応の原則について規程している。

 また、市政改革プラン(案)においても、給与制度については、民間並みを目指すとともに、大阪府との整合性を考慮し、改革をより進化させることとしている。

 今回の提案により、大きな影響を受ける職員も相当数存在していることは承知しているが、経過措置を設けるなど生活への影響も考慮しており、理解賜りたい。

組合 繰り返しになるが、現業職員は半世紀以上もの長きにわたり、市政の現場第一線で多様化する市民ニーズに対応してきている。また、緊急時の対応など市民の安心・安全を守るために現場の判断で業務を遂行している。

 今回の提案は、あくまでも給与水準の見直しと言われているが、我々としては単に水準の見直しだけでなく人事給与制度一体で検討すべき課題であると考えている。

 引き続き市側として労働組合との誠意ある交渉・協議を行うよう強く要請しておく。

市側 給与制度と人事制度は、制度的には密接に関係する側面もあることから、今後、今回の給与水準の見直しに伴い、人事制度面からの勤務労働条件の変更が生じる場合には、必要に応じて協議の場も設置したいと考えているところである。

組合 技能職員の給与水準見直し提案は、当該組合員にとって非常に厳しく、生活に深刻な影響を及ぼすばかりか、現業管理体制にもかかわる重大な問題と受け止め、小委員会交渉を重ねながら市側に再考を求めてきた。市側から示された修正提案は、なお厳しいものであり、納得できる修正とは言い難いが、小委員会交渉の経過や至っている事態を受け止めざるを得ず、修正提案を単組討議に付すこととする。

 なお、他任命においては別途交渉中、もしくは今後交渉予定であり、労使合意に向け、任命権者ごとで誠意ある対応についても要請しておく。

 一方、今回の給与制度改革問題全般に関わって、市労連としては再考がなければ合意はあり得ないことを表明し、小委員会交渉を通じて市側に労使合意に向けた誠意ある対応を求め、市側も合意に向けて誠実に交渉するとの回答がなされ、我々もその言葉を信じてきた。

 言うまでもなく、我々は現場で働く組合員の代表である。その組合員にとってたとえ厳しい内容であっても、その都度誠実に交渉し、大阪市に働く労働組合としての責任を果たす立場から必要な協力をしてきたし、組合員にも理解を求めてきた。

 我々が再三再四強く指摘してきているように、交渉は労使合意が大前提であり、労使間でのあたりまえのルールである。その時々の交渉において、市側とも認識一致を図ってきた。

 しかしながら、労働条件の根幹である給与制度にも関わらず、労使合意もないままに提案し、議会で議論が進められていることは到底理解も納得もできるものではない。そうした行為は、明らかに市側の使用者責任の放棄であり、職員を顧みない市側姿勢は断じて許せるものではなく、健全な労使関係を構築すると他方では言いながら、市側自らが労使関係を一方的に破棄していることに対し、猛省を促すものである。

 市労連は、労使合意のないままに交渉を終わらせることなど決して認めるわけにはいかない。市側のそうした態度に屈することなく、いっそう結束を強固にし、継続して交渉・協議を求めていくことをこの場において明らかにしておく

市側 技能職員の給与水準見直しに関わり、ご理解賜りお礼申し上げる。

 なお、前回の団体交渉でも申し上げたが、今回提案しているもののうち条例改正が必要な事項について、皆様のご意見も踏まえつつ、修正できる点については修正しており、ご理解を得られないという点については、誠に残念ではあるが、条例改正の手続きを進めている。

 なお、皆様から交渉の要請があれば応じることは当然であり、説明を尽くしてまいりたい。

 

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